イスラエル与党第一党党首選
17日に投票されたイスラエル与党第一党、カディマの党首選は18日未明、即日開票の結果、ツィピ・リブニ外相(50)がオルメルト首相の後継党首に選出された。リブニ氏はこれを受けて、次期連立政権樹立に向けて各党との交渉に入る。だが、世論調査でカディマをリードする右派リクードは早期解散・総選挙に同調するよう各党に呼びかけ、カディマへの揺さぶりを強めており、連立与党の各党の足並みも乱れ気味。交渉は難航しそうだ。
リブニ氏は18日朝、記者団に対し、「党首、さらに首相としての責務を果たす。党内の再結束と政治の安定回復に取り組む」と語り、「速やかに連立交渉を成功させたい」との強い意欲を示した。
オルメルト首相は早ければ21日にもペレス大統領に辞表を提出し、大統領はリブニ氏に組閣を要請する。リブニ氏は42日以内に連立与党をまとめ、新政権を樹立しなければならず、失敗した場合は3カ月以内に前倒し総選挙が実施されることになる。
連立をめぐっては激しい駆け引きが繰り広げられるのは必至で、オルメルト政権の連立与党だったユダヤ教超正統派政党シャスは「われわれの要求を全面的に受け入れなければ連立には協力しない」(イシャイ党首)と脅しを強め、野党の右派リクードは「リブニ首相に正当性はない。総選挙でまず国民の信を問うべきだ」(同党国会議員)などとし、当面、解散・総選挙論でリブニ氏への揺さぶりを強める構えだ。
リブニ氏にとっては、オルメルト首相の汚職疑惑で支持率が低下したカディマの再生が最大の課題。開票では当初、「大勝」が伝えられたが、ふたを開けてみるとリブニ氏が43・1%、対パレスチナ強硬派のモファズ運輸相(元軍参謀総長)が42%と小差で、イスラエル・パレスチナの2国家解決案を軸に和平実現を目指すリブニ氏に対する党内の抵抗が依然、根強いことをうかがわせた。
イスラエルはイランの核開発疑惑に対して軍事攻撃の可能性も示唆しており、「リブニ氏に残された時間は少ない。速やかに組閣するとともに、軍事的な指導力があることも示さなくてはならない」と指摘した地元紙もある。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080919-00000073-san-int